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地震

 今日も梅雨空ですが、今朝方の地震警報と、その揺れには驚きました。起床間近で、半ば眠りから覚めつつある時間でしたから、反応は素早かったのですが、寝床から飛び出すまでには至りませんでした。

この辺りも震度4という値で、けっして小規模なものではなかったのですが、ゆったりとした横揺れで、物が倒れたりすることはありませんでした。

 気象庁のデータベースによると、1910年代から2020年現在までの震度6弱以上の地震回数は、71回に及んでいます。特に2000年代以降については、2000年代は震度6弱19回、震度6強7回、震度7以上1回、2010年代は、震度6弱15回、震度6強7回、震度7以上4回となっています。こうしたデータを見ても、最近の大きな地震の多さは気になるところです。

 2011年3月11日の三陸沖地震や2016年の熊本地震などは、その被害の大きさから、まだ記憶に残るものですが、ごく最近の2018年北海道胆振東部地震などについては、死者43名、そして家屋の被害状況が多かったにもかかわらず、その記憶が遠ざかってしまったいることについては、気になるところです。

 人間の記憶が永遠に残ることなく、短期間でクリアーされることについては、人間が身につけた進化の一つなのかもしれませんが、災害の記憶については、しっかりと脳裏に刻んでおく必要があるでしょう。

また、記憶に刻むだけではなく、いざという時の準備をもしておくことも必要なのでしょうが、ついつい日々の生活に追われて、そうした大切な事をもないがしろにしまうのが凡人の常なのです。

 地震ばかりではなく、地球環境の変化がきわだって多くなってきたように思われます。異常なほどの豪雨や高温など、人間を含め、地球の生き物にとって、過酷な状況に変わりつつあることは確かです。

 地球が誕生したのは、今から約46億年前と言われています。我々人間の歴史は500から600万年にも満たないとされています。一方、恐竜は、人類誕生前、1億6000万年もの長い間、地球上に君臨していたわけですが、その理由の一つとして、恐竜が生きた時代の中世代は暑く、南極にも植物があり、今よりも平均気温は10度から15度ほど高かったことが、恐竜にとっては住みやすい環境だったようです。しかし、人類にとっては、とても耐えられる環境ではなかったでしょう。

その後の地球環境の低温化などによる自然環境の変化によって、恐竜は滅び、入れ替わって人類が登場するという、新たな地球が誕生したのは、偶然としか言えません。

しかし今、地球はその歴史を溯っているように見えます。結果的に人類は滅び、新たな環境に適した生物の誕生、もしかしたら、恐竜時代の復活になるかも知れません。

 人類の滅亡は必然だとしても、その歴史を縮める原因を人類自らが作り出しているのは、まさしく皮肉なものです。来月からは、買い物袋の有料化が実施されますが、そうした行動が、人類の滅亡への防波堤になるかは、まだまだ未知数ですが、便利さだけを追求してきた人類に課された多大な負債であることは確かでしょう。