金メダル

 リオオリンピックのバドミントン女子ダブルスが金メダルを獲得したのは、喜ばしく、有り難い限りです。

 女子バドミントンのレベルは、1970年代に中山紀子、湯木博恵選手が、全英選手権を中心にトップを誇っていました。中山選手は1972年の全英選手権のシングルスチャンピオンでもあるし、公開競技として開かれたミュンヘンオリンピックでの金メダリストでもありました。

もし、この当時からバドミントンがオリンピックの種目としてあれば、かなり数多くのメダルを獲得していたのではないしょうか。

奇しくも、オリンピックにバドミントンが参加した1990年代以降は、そうした過去の成績に反するように、長く低迷するような結果になってしまいました。

 湯木さんは、1974年、1975年、1977年の全英選手権のシングルスで優勝をしていますが、1976年の一年が抜けているのは、政治問題を掲げてボイコットをした日本協会の意向によるものでした。もし、この大会に参加していれば、世界バドミントン史上に輝く四連覇を達成していた可能性も十分にあったことでしょう。

 今回のオリンピックは、男子も高いレベルに達していたのですが、大会前に不正を犯し、懲罰を課される者を出してしまったという最悪の結果でした、男子は、まだまだ実力以上に意識のレベルも低いと言われて仕方がない所以なのかも知れません。次のオリンピックでは、目覚ましい結果を残すことで、この不名誉を払拭してほしいと思います。