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中学生

 今年は、自由な時間ができたお陰で、中学生のバドミントンを見る機会を得ました。長い間、高校生を見続けた後での小学生の指導もなかなか難しいものでしたが、その中間の中学生という立場も決して易しいものとは思われません。

小学生から高校生まで、かなりの年齢差はありますが、ボキャブラリー面での難しさは、小学生低学年ぐらいまでで、それ以上については、あまり問題はないようです。

ただ、それぞれの現場において、指導方針や指導法はまちまちですし、今まで培ってきた流れがありますから、それと自分の指導の方向性をどのようにマッチさせていくべきかが、一番悩むところでしょうか。

高いレベルの現場であれば、今までの流れが間違いではない証拠ですから、その流れを引き継いでいけばよいのでしょうが、そうでない場合は、当然、流れを変えていく必要があるわけで、新しい流れをつくる上でのぶつかり合いが生ずるのは必然のようです。

 30年前のように一方的なスパルタ式が通用する時代ではありませんが、ぬるま湯に浸った状態から抜け出させることは、絶対的に必要に思われます。

同好会的に楽しむことに重きをおくという指導方針もあるわけですが、勝敗を抜きにしてゲームを楽しむことで満足するという生徒は、どのような現場であっても皆無で、やはり勝敗にはこだわりたいというのが本音のようです。

しかし、生徒たちは高いレベルの現場を知らずに現状に甘んじているわけですから、その違いを体得させることが必要なわけですが、当然、今までにくらべて内容は厳しいものになることに対しては、またまた抵抗を示したり、練習内容もゲーム中心になりがちで、基本的なことを疎かにしてしまう傾向もあるわけです。

ただ、レベルが決して高くはないということは、指導する側から見れば、ゼロベースでのスタートですから、それだけステップアップの可能性に対する楽しみも多いかもしれません。ぜひ、1年後には成長状況を報告したいものです。